HR Techにはアナログな部分(組織としての運用)の作りこみが大切という文脈の中で、ITmediaに、リフレクトルの事例を取り上げて頂きました

ITサービスを開発・運用していると、「スケールするためには、インストールするだけですぐ使える、人の手を介さなくても広がっていくものである必要がある」と聞くこともしばしばあります。しかし、こと人材育成や組織開発においては本質的な価値に迫ろうとするほど、運用面の定義、すなわち、目指すべき/望ましい姿と実現要件、そして誰がどのように変革を進めるのかを決めることが肝要と我々は考えています。その変革に「使える」道具であれば、本質的な価値を発揮できます。そして道具の使用は継続し、広がりも見せるでしょう。逆に道具に、組織や(組織の根幹的な営みの一つである)育成の形を合わせようとすると、目指す効果が本質的であるほど、うまく使われない、効果が出ないことになると思います。

リフレクトルはこのような考えのもとに設計され(追伸で補足)、また導入や運用のサポートの仕方を磨いています。

こうした話を、HR techとは何かを特集で追求しようとしていたITmediaの服部記者にしたところ、関心を持ってくださり、ご自身の視点で記事にしてくださりました。

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1806/29/news067.html

ご一読頂けますと幸いです。

追伸、人材育成や組織のあり方の目指すべき姿は、多くの組織で共通していることも多いと思います。例えば、「上司が一人一人をしっかりと見ながら育成に関与していることが望ましい」ことや、企業だけでなく学校現場でも昨今重要性が強調されている「見る聞くだけでなく、実践を通して学ぶ」など。リフレクトルは、人材育成・組織開発の本質ありきで考え、多くの組織が抱える共通の課題の解決に役に立つ道具として設計されています。

同時に、目指すべき姿、例えば「上司が一人一人をしっかりと見ながら育成に関与する」ことは、目指すと決めてもすぐの実現はできないでしょう。更に「このツールを使えばそれで解決する」類のものでもないと思います。組織の改革は、当事者意識を持って進める主体者がいてこそ、成し遂げられます。当事者意識、改革への意欲は、主体者が自らの組織を(一般論ではなく)刮目して見ることで生まれます。リフレクトルはこうした、固有的な改革の議論と掛け合わせて、役に立つサービスでありたいと思っています。

なお、人が汗をかく必要があるからスケールしないとは思っていません。リフレクトルを武器にしながら、良い汗をかくプロフェッショナルのネットワークを広げてゆきたいと思っています。