リフレクトルに関する新たな特許を取得しました

リフレクトルは動画や音声記録の中の特定の場面を切り出し、該当場面へのフィードバック入力ができることを特徴とし、この特徴についての特許を2016年に獲得しております(特許第5729844号)。

それに加えて、この度、上記の特徴を活かした「統合機能」に関する特許を新たに取得致しました。

写真 2018-06-14 10 20 17

180614 特許 as of 180614

統合機能とは、複数のユーザがそれぞれのデバイスで行った評価を、絶対時刻の情報を基に合わせられる機能です。

例えば部屋の前面で行われているプレゼンテーションを、講師に加え、聴衆10人が評価し、どの場面をどう評価したのかを入力できます。また、営業商談のロールプレイ(ロープレ)を、複数人で囲って見る場合(いわゆる「金魚鉢」と言われる形式)においても、同様に見る人全員の評価を可視化できます。これにより、実践者は観察者全員のフィードバックを取り入れられるとともに、聴衆はより能動的にその場に参加できます。

180614 統合機能1

分布図 : 時系列に沿い、誰がどの場面をプラスもしくはマイナス評価をしたのかが一覧できる。当該フィードバックをタップするとコメントが表示され、さらにタップすると当該部分を再生できる

分布図 : 時系列に沿い、誰がどの場面をプラスもしくはマイナス評価をしたのかが一覧できる。当該フィードバックをタップするとコメントが表示され、さらにタップすると当該部分を再生できる

これまでも、紙にフィードバックを書く形で聴衆が評価に参加することはありました。しかし、実践者は、「話し方」などの各項目を1〜5で点数付けされ若干のコメントが添えられた紙を受け取っても、自分のプレゼンテーションや営業商談の改善にはつなげにくいものでした。リフレクトルの特徴である、具体的場面との紐付け、当該部分の瞬時再生と組み合わせることにより、聴衆全員のフィードバックが生きた学びにつながります。

特許となった1つのポイントは、リフレクトルは記録時は個々のデバイスがローカルで完動し、記録後、サーバーに接続した時点でクラウドと同期することです。(DropboxやMicrosoft One Driveと同様の動きです。)
これまでも、評価者全員がネットワークに接続し、リアルタイムで自らの評価を送り、前面にプロジェクター等でその集計を投影するサービスは存在しました。しかし2つの使いづらさがあります。まず、ネットワークが不安定な環境においては、評価途中に切断される可能性があること。また、最初に接続をする手順は煩わしいこと。リフレクトルは、まずローカルで完動しながら撮影とフィードバックをし、クラウドと同期した後に絶対時刻に基づいて統合できる特徴によりこの使いづらさを解消しました。