2017年10月26日

専門外の人にも、知ることを希望する人には、 時間をかけて分かりやすく説明する

例えばシステム・エンジニアや、統計家など、明確な専門スキルがある職種については、
同じ専門スキルがある人同士では数多くの共有知識・共有専門用語に基づき話ができるため、効率的な議論がしやすい。

一方、専門外の人に対しては、ベースとなる知識を説明したり、専門用語が一言で表せる概念を、別の言葉を探しながら表現しなければならないため、考えの伝達に時間はかかる。
また専門性が無いと、説明をした相手から得られる価値を想像しにくいため、説明に億劫になりがちである。

しかし、特にCo-Growth社内では、「専門外の人への説明には価値がある」の考えのもと、
知ることを希望する人へは時間をかけて分かりやすく説明することをルールとする。

主な理由は3つある。
一つは、専門外のことも横断的に知っていることから生まれる新たな知恵があること。例えば、製造業にてクロスファンクショナルチームを組み設計、製造、販売の専門家がお互いの業務を共有しながら改善案を出すと、数十パーセントのコスト削減ができた事例もある。

二つめは異なる業務でも、例えば論理整理など、根幹的な部分は共通性があり、丁寧な説明さえ受ければ非専門家も貢献できる余地があること。専門家同士での議論に比べて非効率ではあるが、代わりに思い込みにとらわれた考えからの脱却など、専門家同士の議論では得られ難い価値もある。

三つめは、専門外の業務を知りたいという思いを、効率性を理由に拒絶すると、組織分断の力が働くこと。
回避に一定のコスト(時間)を割く価値はある。

最終判断は専門性と経験に基づいて行われるべきであり、専門性を持つ人の判断を尊重する。
その上で専門家は、専門外の人の主張・考えにも耳を傾け、理解した上で判断をする。

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