物件購入の流れは、会社によって細かい違いがあったり、お客様によって面談の頻度に差があるものの、大体の流れは同じです。
ひとつずつ、簡単に解説します。
資料請求
お客様は、SUUMOや住宅各社のHP、チラシなどで情報を集め、興味を持った先に資料請求の連絡をします。
反響電話
興味を持ってくださったお客様の関心を育てるため、営業から電話をします。来店・来場を働きかける大事な営業です。ここで、来場時の接客をよりよいものにするための情報収集も行います。
シナリオ準備
初回の接客をする前に、反響電話で把握した情報をもとに、ニーズを推察し、接客のシナリオを用意します。具体的にどのような質問をするか、どのような物件を提案するかを想定し、準備します。適宜、社内ですりあわせを行います。
来店/案内前接客(初回接客)
物件をご案内する前に、ヒアリング及び提案を行います。お客様自身がすでに気になっている物件がある場合も、ほかの物件も紹介します。比較対象をつくることで、お客様の検討も深まるからです。また、資金計画についてもお聞きします。このプロセスで、「家探しのプロが相談に乗ってくれている」という信頼を獲得できると、成約率が飛躍的に高まる、最も実力が試される局面です。
物件案内
現地にて、物件の案内を行います。物件をアピールするのはもちろんのこと、実際の物件の立地や機能を見ながら、潜在ニーズを引き出すことが重要です。
次回アポ獲得
初回では、お客様自身も予算が決まりきっていなかったり、ご夫婦で意見が異なっていたりなど、詰め切れていないことがほとんど。次回のアポイントを取り、それまでの宿題を決めることで、購入への温度感を高めることができます。営業側も、次回アポまでの宿題を決め、それを共有します。
購入申し込み/買い付け
何度か接客を繰り返して、お客様が購入したい物件が決まったら、他者が購入できないようにするために購入申込書を書いてもらいます。これにより、ローンの事前審査に進むことができます。基本的には、これ以降のキャンセルは想定していません。
契約手続き
ローンの審査が通ったら、いよいよ契約です。「重要事項説明書」という、必ず購入者に説明しなければならない書面があり、宅地建物取引士の有資格者が説明します。契約書への署名と説明を同じタイミングですることがほとんどです。
ローン申し込み
契約が終わった後に、ローンの本申し込みを行います。お客様と銀行とのやりとりを一部代行し、滞りなく段取りを進めます。
金消契約
ローンが認定され、融資の承認が下りたら、融資を実行するための手続きを行います。これによりお客様は、金融機関と正式なローン契約(金銭消費貸借契約)を結ぶことになります。
残金決済
住宅不動産事業者にとっては、売上が入るタイミング。金融機関からお金が支払われます。
引き渡し
売主と買主が同席して物件の引き渡しを行い、いよいよお客様の新生活がスタートします。引き渡し時にもう一度建物の状態を確認。売主から、コンロや食器洗浄機など備えつき設備の使い方を説明していただきます。